固いウンコ
本はよく読む方です。
数読む中で気に入ったものは何度でも読みます。
もうかれこれ7~8年くらい前からの愛読書。
「職人」(永 六輔著・岩波新書)
様々な職種の職人語録がとてもおもしろく意味深い。
「樹齢二百年の木を使ったら、二百年は使える仕事をしなきゃ。木に失礼ですから。」
「田舎の人は木に詳しいから伐り倒す。
都会の人は木を知らないけど守りたがる。」
「もらった金と稼いだ金は、はっきり分けとかないといけないよ。
何だかわからない金は、もらっちゃいけねェんだ。」
職人の言葉というのは、難しいことは言わないけれど真理をついています。
何事にも便利さを優先し、本当に大切なことを見失いつつある今の世の中に響く言葉がたくさん書かれているように思います。
そして、読むたびに思うことですが、「職人」というのは職業云々よりも、その人の「生き方」なのかもしれません。
「いいか!プロってものは、浣腸されても、固いウンコを出さなきゃいけねえんだ!」